ChatGPTなどの文章生成AIをはじめ、AI技術の急速な進化により、いまや動画や画像生成が一般ユーザーにも身近になった昨今ですが、数あるツールの中でもひときわ注目を集めているのが、多機能AIクリエイティブプラットフォーム「Pollo.ai(ポロー・エーアイ)」です。今回は、Pollo.ai(https://pollo.ai/ja)がどんなものか、どうやって使うのかを分かりやすく紹介します。
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では早速見ていきましょう!
Pollo.ai(ポロー・エーアイ)とは

Pollo.ai(ポロー・エーアイ)は、文章や写真を元に、AIが自動で動画や画像を作ってくれるサービスです。たとえば、「夕陽の海を泳ぐ魚の動画を作りたい」と文章で伝えるだけで、AIがそのイメージを動画にしてくれます。
動画生成AIサービスは様々ありますが、Pollo.aiは様々なツールがPollo.aiに集約されているため、自分の作りたい作品にあったツールを選択することでより理想に近づけることができます。

1つのハンバーガー屋さんで、マクドナルドやモスバーガー、ケンタッキーなど自分の好みによってお店を好きに選べるみたいなすごい機能です
なので他の動画生成AIより機能が圧倒的に多く、そのうえ操作方法も比較的簡単なので、動画生成が初心者という方でも簡単にプロ級の動画を作ることができるのが特徴です。
Pollo.aiで実際になにができるの?機能一覧を紹介
Pollo.aiはいろいろなタイプの動画を生成することができますが、主に下記のような機能があります。
1.画像をもとに動画を生成

「画像から動画へ」は、静止画(写真)を動く動画に変える機能です。たとえば、家族の写真やペットの写真をアップロードして、「走るシーンにしてください」とお願いすると、AIがその写真に動きをつけて動画にしてくれます。特別なスキルがなくても、アイデアを形にできるのが魅力です。
例えば赤ちゃんの時の思い出の写真に動きをつけてみたり、旅行で撮った写真を「歩くシーン」に変更してみたりするのも面白いかもしれません。
モードも選択でき、「標準モード」と「プロフェッショナルモード」の2つから選択することができ、プロフェッショナルモードだとより綺麗で高画質な動画を生成することが可能です。
動画の長さは長時間の生成はできませんが、5秒と10秒のいずれかを選択することができます。
また、動画をどのように生成することかを選択でき、プロンプトに従って生成するか、AIに任せてクリエイティブに生成するかなども調整することができます。
2.テキストから動画へ生成

「テキストから動画へ」はその名のとおり、写真や画像がなくても入力したプロンプトをもとに動画を生成してくれる機能です。文章を書くだけでAIがそのイメージを動画にしてくれて、例えば「夕陽の海で鳥が飛ぶ」と入力すると、その通りの動画ができます。頭の中のアイデアをそのまま動画にできるのが魅力です。
様々な動画を生成することができますが、個人的には「フリー素材を探しているけど、なかなか自分の希望にあった動画がないな」という場面で使ってみると、かなり理想に近い動画を作成することができました。
また、動画のアスペクト比も16:9、9:16、1:1から選ぶことができ、動画の長さも5秒か10秒で選択することができます。
3.一貫したキャラクタービデオ

「一貫したキャラクタービデオ」は「画像から動画へ」機能と似ているのですが、より高度な動画生成をするのに適しています。写真を3枚アップロードして、その3枚を組み合わせて動画生成をする機能です。
例えば「女性」と「犬」と「ソファー」の画像を用意して、「ソファーに座っている女性と犬が遊ぶ様子」とプロンプトを入力すれば、女性がソファーに座っている状態で犬が駆け寄ってくる動画などを生成することが可能です。
また、女性の正面と横顔と全身写真などのように同じ写真3枚を別の角度から撮ったものをアップロードすれば、よりリアルな動画を生成することができます。
こちらもアスペクト比を16:9、9:16、1:1から選ぶことができ、動画の長さも4秒か8秒かを選択できます。
解像度も360P、720P、1080Pと選ぶことができ、どこらへんまで生成するのかビデオ内のオブジェクトの範囲も設定することができます。

AIなのか実際の動画なのかわからないぐらい高精度の動画ができあがります
4.動画から動画へ

「動画から動画へ」機能は素材となる動画ファイルをアップロードすることで、自分の好みに合ったスタイルに変換をする機能です。
例えば、旅行で撮った動画をアニメ風にしてみたり、ピクサー映画のような画風に変換することができます。
「動画から動画へ」機能は主に動画素材を下記のような動画に変換することが可能となってます。

全部で32種類のスタイルを選べるので、自分のイメージで選べます
プロンプトも入力できるので、より自分のイメージにあった動画をつくることが可能となっています。
なお、無料会員だと3〜5秒の長さの動画しか作成できませんが、有料ユーザーになると3秒〜60秒の動画を作成できるようになります。
5.AI アニメーション ジェネレーター

「AI アニメーション ジェネレーター」はプロンプトを入力して、アニメ風の動画をつくるものです。ただ、この動画作成能力は非常に高く、動画の長さは4秒と8秒までしか選べませんが、工夫さえすればこのAIだけで自分だけのオリジナルアニメを作ることも可能です。画風も様々なものから選べますが、その完成度は他の動画生成AIの比にならないぐらい高精度なものとなっています。
実際にAI アニメーション ジェネレーターでは以下のような動画を生成することが可能です。
あまりに既存の作品に類似していると著作権侵害に該当する可能性があるため、あくまで個人使用での生成をおすすめしますが、完成度はかなり高めです。

個人的にはTikTokのショート動画や結婚式などの動画制作に向いていると思いました
6.AI ビデオエフェクト

「AI ビデオエフェクト」は様々な画像にテンプレートに合わせた動きをつける機能で、例えばAIキスというテンプレートを使用した場合は、画像Aと画像Bをそれぞれアップロードすると、Aの画像とBの画像がキスしているような動画を作成することができます。
月曜から夜更かしでもMCの村上さんとマツコさんがそれぞれ1人の写真を撮影し、キスするようにみえる動画生成AIを使用して話題になっていましたが、「AI ビデオエフェクト」の”AIキス”という機能を使えば同じ機能をPollo.aiでも使用できます。
さらにPollo.aiでは数多くのテンプレートが用意されているので、ティックトックやYouTubeのショート動画などのSNS投稿、友達や恋人との話題作りでも楽しめるようなコンテンツがたくさんあります。
テンプレートの数は驚異の52種類あるので、自分のイメージにあったテンプレートが見つけやすくなるかもしれません。
7.AI画像生成ツール

Pollo.aiでは動画生成のみではなく、画像生成を使用することができます。「AI画像生成ツール」という機能になり、ほかのAI画像生成サービスと同様にプロンプトを入力して、自分のイメージにあったスタイルとアスペクト比を選択すると画像が生成される機能となっています。
ほかの画像生成AIと異なるのが、生成スタイルの豊富さです。
画像生成のスタイルだけでも69種類のテンプレートがあるので、「ブログ素材用の画像を作りたい」「アニメ風の画像をつくりたい」ということも可能です。

今までみた生成AIの中でも1~2位ぐらいの機能の豊富さです
8.画像から画像へ

「画像から画像へ」機能は自分の持っている画像をAIによってアレンジする機能です。例えば自分の写真を使って「似顔絵風のポップな画像」「アメコミ風のダークヒーロー」というプロンプトを入力すれば、プロンプトに沿った画像を生成できます。

ひと通り機能を試しましたが、動画生成も画像生成もどちらも高機能でした
そのほかにもPollo.aiはAIツールという機能もあり、動画の背景削除や動画の顔交換機能など、ビジネスでも使えるような高機能が豊富に利用可能です。
Pollo.aiは無料でも使えるの?有料だと何が違うの?
Pollo.aiは会員登録制のため、会員登録は必要ですが、無料でもひと通りの機能を使用することができます。
会員登録もGoogleアカウントとの提携も可能のため、Googleアカウントさえ持っていれば30秒程度で会員登録が可能なので、すぐに動画生成AI機能を試すことも可能です。

会員登録はPollo.aiのWEBサイトから右上の「無料版を始める」というところから簡単に会員登録が可能です。
では実際、どのような違いがあるのかを説明していきます。
無料会員と有料会員でできることできないことを一挙紹介
Pollo.aiは無料会員のほかに、ライトプランとプロプランの2種類の有料プランがあります。
それぞれ機能が異なるので、一覧表にまとめてみました。
項目 | フリー(無料) | ライト | プロ |
---|---|---|---|
利用料金 | 無料 | 2,246円/月 年間契約だと1498円/月 | 4,342円/月 年間契約だと3,743円/月 |
クレジット数 | 20クレジット/月 | 300クレジット/月 | 800クレジット~/月 |
動画生成回数 | 最大2回/月 | 約30回 | 最大80回/月 |
画像生成可能枚数 | 最大20枚/月 | 最大300枚/月 | 最大800枚/月 |
同時に処理できるタスク数 | 1タスク | 2タスク | (3タスク |
テキストから動画機能 | ✓ | ✓ | ✓ |
画像から動画へ | ✓ | ✓ | ✓ |
動画から動画へ | ✓ | ✓ | ✓ |
一貫したキャラクタービデオ | ✓ | ✓ | ✓ |
AI アニメーション ジェネレーター | ✓ | ✓ | ✓ |
AI 画像生成ツール | ✓ | ✓ | ✓ |
40 種類以上のテンプレートとエフェクト | ✓ | ✓ | ✓ |
AI 動画エンハンサー | ✓ | ✓ | ✓ |
インタラクティブ コミュニティ(画像の共有) | ✓ | ✓ | ✓ |
生成速度 | 標準速度 | 中程度の速度 | 最速 |
透かしの有無 | ✗ (透かしあり) | ✓ (透かしなし) | ✓ (透かしなし) |
コピー防止 | ✗ | ✓ | ✓ |
サポート | 通常のサポート | 優先サポート | 優先サポート |
基本的に無料会員でもひと通りの機能が使えますが、その生成回数に制限があります。動画生成の場合、1回生成するのに10~20クレジットを消費するため、無料会員の場合は1つの動画を生成したらその月は使用できなくなってしまう可能性があります。
画像生成なら動画より生成できる回数は増えるので、もし画像生成メインなら無料会員、動画生成メインであれば有料プランを選択することをおすすめします。

特に動画だと一回で希望通り生成できない場合もあるので、動画生成がメインなら有料プランがおすすめです。
そして、無料会員の場合は透かしが入っているため商用利用はできませんが、有料会員の場合は透かしもなく、規約上商用利用OKとなっています。ブログやTikTokで利用したい方はライトもしくはプロの有料会員になりましょう。
まとめ
Pollo.ai(ポロー・エーアイ)は様々なツールが集約した高性能の画像・動画生成AIツールです。会員登録も簡単ですぐに利用することも可能ですが、無料会員の場合、画像の生成や動画の生成回数に大幅な制限があります。
画像を生成するだけなら無料会員でも問題ありませんが、動画メインなら無料会員だと1~2回ぐらいしか生成できないので動画生成をメインで行いたいのであれば有料会員がおすすめです。
また、有料会員だと商用利用もOKなので、「ガンガンブログなどで使いたい」「YouTubeに動画をアップしたい」ということであれば有料会員がおすすめです。
画像・動画生成AIの中でも個人的にはかなりおすすめなので、ぜひ皆さんも試してみてください。